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介護が理由で辞める社員を減らすために

通っている経営者の勉強会で今日話題になったのが介護離職についてでした。
今回中心となって話してくれた社長さんは、彼自身が現在も父親の介護をしているという状況で、非常に大変な介護の現状を語ってくださいました。
痴呆が進み、目と耳が不自由でありながら体は元気というなかなか厄介な状況で、施設に預ける前は実家に帰る度に家具がひっくり返っていたり、近所の家に入り込んで迷惑をかけたりと、金銭面でも相当な負担がでたそうです。
また、空いている施設が少なく、施設に預ける段階でもあちこち奔走し、預けたら今度は金銭的な負担が大きく…ということで、ここ数年は非常にヘビーな生活を送られていたようです。
曰く
「経営者という立場なので出勤時間などに縛られない状態でも、やっぱりかなりの負担だった。自分が社員だったらと考えるとこれはとてもこなせる自信がない」。

 

実は最近、身の回りでも介護離職という言葉がじわっと増えてきてるなーというのは感じていました。
正直自分の年齢がそういう歳になってきたからかなと思ったのですが、ちょっと調べてみるとやはり介護離職はデータとして増えているようです。
平成24年の総務省「就業構造基本調査」によると、2007年には介護を理由に離職した方は8.85万人だったのですが、2011年には10.11万人にまで増えています。
高齢者は今後も増加をたどるわけですから、介護を理由に離職する社員ももちろん増加していくことでしょう。

 

一方、介護を理由に離職する社員の年齢は40代後半から50代ということですので、企業でももっとも重要なリーダーや幹部クラスが戦線から離脱するということになります。
社員数の多くない中小企業にとって(もちろん大企業にとってもですが)中核メンバーが離職するのは大きな痛手です。
勉強会では、この離職を食い止めるためにはどんなことが出来るかということについて議論が行われました。
もちろん結論が出るわけではありません。
しかしまとめとして、地域の企業同志で社員たちの両親の面倒を見られる施設を経営するようなことが出来るのではないか、そういうことを今のうちからビジョンとして描いておかないと、今現在黒字でも将来的に企業が成り立たなくなるのではないか、というような話になりました。

 

ちなみに冒頭の社長さんの会社では、一人親の介護をしなくてはいけない幹部社員がいらっしゃたそうです。
そこでその社員さんが介護に専念できるように、週2日程度出勤すれば良い別会社を作り、そこの社長に天下りさせたそうです。
「社員はいつまでも現役ではいられない。だから年上の社員から天下れるようにどんどん儲かる会社を作るのがオレの役割なんだ」
と言う事らしいです。
かっこいいですねぇ…。